6日(日)は「星をかぞえる会」に参加しました。
韓国の国民的詩人といわれる尹東柱の詩を読み学ぶ会。
名古屋大学東山キャンパス内のとある教室で2か月に1度ですが、6月には日程が合わず4月以来ようやく2度目の参加です。
4月の会の記事 → ☆
今回はドンジュの詩2編を読みました。
돌아와 보는 밤 帰ってきて見る夜 (1941年6月)
새로운 길 新たな道 (1938年5月)
『帰ってきて見る夜』は題名の通り、夜の暗闇の中に深く沈んでゆくような静寂を感じる詩です。
最後の部分
가만히 눈을 감으면 마음속으로 흐르는 소리,
이제, 사상(思想)이 능금처럼 저절로 익어 가옵니다.
じっと目を閉じれば 心の内へ流れる音、
いま、思想が林檎のように自ずから熟れてゆきます (拙訳)
詩人には自らの心の内の思想が熟していく音が聞こえるのでしょうか。
もう一つの『新たな道』は、打って変わって明るい光に満ちたような牧歌的な詩です。
내를 건너서 숲으로
고개를 넘어서 마을로
・・・・・・
小川、森、峠、村、たんぽぽ、カササギ、娘、風・・・・・・
童話の世界のようなことばが並びます。
約3年のあいだにドンジュの詩の世界に変化があったのか
それともひとりの人間の様々な側面とみるか。
もちろんたった2編だけでは何も言えませんが、この短い2編だけでも興味深く味わえます。
それから学生さんの紹介でK-POPの歌詞を2つ読んで、YouTubeでMVを一緒に見ました。
백아연 / 이럴거면 그러지말지 → ☆
권진아 / 끝 → ☆
どちらも再生数がすごくて人気なんですね。
現代のことばの感覚のようなものが声や表情、楽曲、映像を通して感じられるような気がします。
今回はいつもより早く終わったので、尹東柱の評伝を読む時間がありませんでした。
もっとどんどん読んできたいのですが。。。
次回は10月。楽しみです。